全国プロパンガス従量単価ランキング【2026年最新】47都道府県別の料金を一覧比較

プロパンガス(LPガス)の従量単価は、住む都道府県によって最大で271円/m³もの差が生じます。北海道の895円/m³に対し、埼玉県は624円/m³——同じ10m³を使っても、月額で約3,000円も違う計算です。

この記事では、エネピ独自調査および資源エネルギー庁「LPガス価格調査」をもとに、47都道府県すべての従量単価をランキング順にまとめました。自宅のガス料金が全国でどの位置にあるか、一度に確認できます。


プロパンガスの従量単価は都道府県でここまで違う

従量単価とは?基本料金との違いをおさらい

プロパンガスの月額料金は、大きく分けて2つの要素で構成されています。

項目 内容
基本料金 ガスメーターの維持・保安点検などに充てられる固定費用 月額1,500〜1,850円程度
従量単価 使用したガス量1m³あたりの料金 618〜895円/m³

月額ガス料金 = 基本料金 + (従量単価 × 使用量)

従量単価は使えば使うほど支払額に直結するため、冬場に暖房でガスを使う家庭ほど単価の高低が家計に大きく響きます。地方と都会のプロパンガス相場を比較すると、この差はさらに鮮明になります。

同じ10m³使っても住む県で月額が約3,000円変わる理由

具体的に、従量単価が最も高い北海道(895円/m³)と都市圏で最も安い埼玉(624円/m³)で比較してみましょう。

項目 北海道 埼玉 差額
従量単価 895円/m³ 624円/m³ 271円/m³
基本料金(目安) 1,850円 1,570円 280円
月額(10m³使用時) 10,800円 7,810円 2,990円

同じ10m³使っても、住む県だけで月に約3,000円、年間にすると約3万6,000円もの差が出ます。この格差の根本には、プロパンガス特有の料金制度と地域構造があります。詳しくは地方でプロパンガスが高い理由で解説しています。


全国プロパンガス従量単価ランキング【47都道府県別】

以下のランキングは、エネピ独自調査および資源エネルギー庁「LPガス価格調査」(2025年度データ)を参考に作成しています。

従量単価が高い都道府県TOP10

順位 都道府県 従量単価(円/m³) 基本料金(円/月) 月額目安(10m³)
1 北海道 895 1,850 10,800
2 青森 857 1,800 10,370
3 岩手 800 1,780 9,780
4 秋田 790 1,770 9,670
5 山形 765 1,760 9,410
6 宮城 755 1,740 9,290
7 新潟 748 1,750 9,230
8 福島 745 1,730 9,180
9 長野 725 1,720 8,970
10 石川 720 1,710 8,910

TOP3の北海道・青森・岩手はいずれも800円/m³を超えており、全国平均(約680円/m³)を大きく上回っています。

従量単価が安い都道府県TOP10

順位 都道府県 従量単価(円/m³) 基本料金(円/月) 月額目安(10m³)
47 和歌山 618 1,570 7,750
46 奈良 619 1,570 7,760
45 高知 624 1,580 7,820
44 埼玉 624 1,570 7,810
43 大阪 630 1,580 7,880
42 神奈川 632 1,590 7,910
41 東京 634 1,590 7,930
40 千葉 636 1,590 7,950
39 愛知 638 1,600 7,980
38 兵庫 640 1,600 8,000

安い都道府県は近畿・関東の都市圏に集中しており、618〜640円/m³の範囲に収まっています。

全国47都道府県の従量単価・基本料金・月額シミュレーション一覧表

順位 都道府県 従量単価(円/m³) 基本料金(円/月) 月額目安(10m³)
1 北海道 895 1,850 10,800
2 青森 857 1,800 10,370
3 岩手 800 1,780 9,780
4 秋田 790 1,770 9,670
5 山形 765 1,760 9,410
6 宮城 755 1,740 9,290
7 新潟 748 1,750 9,230
8 福島 745 1,730 9,180
9 長野 725 1,720 8,970
10 石川 720 1,710 8,910
11 鳥取 718 1,700 8,880
12 島根 715 1,710 8,860
13 富山 710 1,700 8,800
14 福井 705 1,690 8,740
15 山口 700 1,700 8,700
16 鹿児島 692 1,680 8,600
17 広島 690 1,680 8,580
18 岡山 688 1,670 8,550
19 長崎 685 1,670 8,520
20 宮崎 682 1,660 8,480
21 群馬 680 1,660 8,460
22 茨城 678 1,660 8,440
23 栃木 675 1,650 8,400
24 佐賀 672 1,650 8,370
25 大分 670 1,640 8,340
26 熊本 668 1,640 8,320
27 岐阜 662 1,640 8,260
28 山梨 660 1,630 8,230
29 福岡 658 1,630 8,210
30 沖縄 656 1,640 8,200
31 滋賀 655 1,620 8,170
32 三重 652 1,620 8,140
33 静岡 650 1,620 8,120
34 香川 648 1,610 8,090
35 愛媛 646 1,610 8,070
36 徳島 645 1,610 8,060
37 京都 642 1,600 8,020
38 兵庫 640 1,600 8,000
39 愛知 638 1,600 7,980
40 千葉 636 1,590 7,950
41 東京 634 1,590 7,930
42 神奈川 632 1,590 7,910
43 大阪 630 1,580 7,880
44 高知 624 1,580 7,820
45 埼玉 624 1,570 7,810
46 奈良 619 1,570 7,760
47 和歌山 618 1,570 7,750

データ出典:エネピ独自調査(2025年実施)および資源エネルギー庁「LPガス価格調査」を基に作成。従量単価・基本料金は各都道府県の平均値。実際の料金は契約先により異なります。


地域ブロック別の従量単価傾向を分析

ランキング全体を見ると、従量単価には明確な地域ごとの傾向があります。4つのブロックに分けて特徴を整理します。

東北・北海道:全国で最も単価が高い地域

北海道(895円/m³)を筆頭に、東北6県すべてがTOP10入りしています。青森857円、岩手800円、秋田790円、山形765円、宮城755円——最も安い宮城でも全国平均を70円以上上回っています。

最大の要因は冬季の需要増に伴う供給コストの上乗せと、広大な面積に散在する需要家への配送負担です。北海道ではとくに離島・へき地への配送が多く、ボンベ輸送コストが直接単価に反映されています。この背景について、詳しくは地方でプロパンガスが高い理由で解説しています。

北陸・中国:中上位に位置する地方圏

北陸3県(富山710、石川720、福井705)と中国5県(鳥取718、島根715、岡山688、広島690、山口700)は、いずれも700円前後で中位から上位にランクインしています。

北陸は豪雪地帯が多く冬季需要が大きいこと、中国地方は山間部の配送エリアが広いことが単価を押し上げる要因です。ただし広島・岡山の都市部では比較的安定的に推移しています。

関東・関西:都市圏は概ね安定的に安い

関東(埼玉624、千葉636、東京634、神奈川632)および関西(大阪630、奈良619、和歌山618、兵庫640、京都642)は、620〜640円/m³台で全国最低水準を維持しています。

都市圏は供給事業者が多く競争が働きやすいうえ、配送距離が短く1台のトラックで多くの需要家を回れるため、配送効率の良さが単価の低さに直結しています。

九州・四国:地方の中では比較的抑えめ

九州・四国は地方圏でありながら、640〜692円/m³の範囲に収まっており、東北や北陸に比べると単価は抑えめです。

気候が温暖で年間を通じたガス需要の変動が小さいこと、地域によってはLPガス供給拠点に近いことが要因として挙げられます。ただし鹿児島(692円)や長崎(685円)など離島を含む県は、県内でも地域差が大きい傾向にあります。


ランキング上位の地方が高い4つの構造的理由

なぜ地方のプロパンガス従量単価は高くなるのでしょうか。背景には4つの構造的な理由があります。

自由料金制でガス会社が価格を自由設定できる

プロパンガスは自由料金制が採用されています。電力や都市ガスのように公的な価格規制がなく、各ガス会社が独自に従量単価と基本料金を設定できます。

これは契約時の料金がそのまま維持される保証がないことも意味します。地方でプロパンガスが高い理由でも詳しく解説している通り、この制度上の特徴が、地域ごとの価格格差を生む大きな要因です。

配送距離が長くボンベ輸送コストが上乗せされる

プロパンガスはボンベ(容器)に詰めて各家庭に配送する仕組みです。北海道や東北、山間部が多い長野や北陸では、1軒あたりの配送距離が長くなり、燃料費・人件費・時間コストが従量単価に上乗せされます。

関東の都市部では1日に50〜60軒を配送できるのに対し、地方のへき地では20〜30軒に留まることもあり、1軒あたりの配送単価にして100円/m³以上の差を生む要因になります。

地域内の競争が働きにくい寡占状態

地方では供給可能なガス事業者が少なく、地域ごとに1〜2社がほぼ独占しているケースが珍しくありません。競争相手がいなければ、事業者側に料金を下げるインセンティブが働きにくくなります。

関東や関西の都市圏では同一エリアに5社以上が競合することもあり、これが結果的に従量単価を引き下げる圧力となっています。プロパンガス適正料金の確認方法を知ることで、自宅の料金が適正かどうかを判断する材料になります。

設置工事費が月額料金に上乗せされているケース

プロパンガスの設置工事費は本来、事業者側が負担すべき費用ですが、中には工事費を分割して従量単価に上乗せしている契約があります。この場合、表面上の従量単価が高く設定されるため、ランキング上の数字に反映されやすくなります。

とくに建売住宅や賃貸物件では、最初に契約したガス会社の料金設定がそのまま継続し、住人が意識することなく高単価が維持されるケースが多く見られます。


自分の県がランキング上位だった場合の節約方法

ランキングを見て自県が上位だった場合、具体的に何から始めればよいのでしょうか。

ランキングデータをもとに自宅の適正料金を確認する

まずは、上記のランキング表からお住まいの都道府県の平均従量単価を確認し、自宅の検針票に記載されている従量単価と比較してみてください。

  • 自宅の単価 ≤ 都道府県平均:比較的適正な範囲
  • 自宅の単価 > 都道府県平均:割高である可能性が高い

たとえば岩手県にお住まいで、自宅の従量単価が850円/m³なら、県平均の800円/m³を50円も上回っているため、見直しの余地ありと判断できます。プロパンガスが高い場合の対処法もあわせて参照ください。

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ガス会社の切り替えで年間最大4万円以上の削減事例

実際にガス会社を切り替えた世帯の年間削減額をエリア別に見ると、地方圏での削減効果が大きいことが分かります。

地域ブロック 年間平均削減額
中部 43,666円
東北 42,505円
北海道 41,200円
北陸 40,300円
九州 39,100円
中国 37,400円
四国 36,900円
近畿 35,800円
関東 38,200円

中部・東北では年間4万円以上の削減事例が多く、高単価にお悩みの方ほど切り替え効果が見込めます。

切り替えにかかる手間は最小限で、工事も1〜2時間程度で完了します。費用についても多くの場合、新しい事業者が負担するためプロパンガスが高い場合の対処法を実践する第一歩として検討しやすくなっています。

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まとめ:ランキングを確認して第一歩を踏み出そう

全国のプロパンガス従量単価には、271円/m³という明確な地域格差が存在します。

  • 最も高いのは北海道(895円/m³)、次いで青森(857円)、岩手(800円)
  • 最も安いのは和歌山(618円/m³)、奈良(619円)、高知(624円)
  • 同じ10m³使っても、住む県で月額約3,000円、年間約3万6,000円の差
  • 格差の原因は自由料金制・配送コスト・寡占・工事費上乗せの4つ
  • ガス会社の切り替えで年間4万円以上の削減事例も

まずは上記のランキング表でお住まいの県を確認し、自宅の検針票と見比べてみてください。もし割高だと感じたら、エネピの無料一括比較でより安いガス会社がないか調べてみることをおすすめします。

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