ガス供給会社を変更する手順を完全解説!都市ガス・プロパン別の切替ステップ

ガス供給会社の変更を検討していても、「何から始めればいいかわからない」「手続きが複雑そう」と不安に感じている方も多いでしょう。

結論から言うと、ガス会社の変更手続きは決して難しくありません。プロパンガス(LPガス)なら「会社選び→委任状への署名→立ち会い」の3ステップで完了しますし、都市ガスならWeb申し込みだけで手続きが完了します。

この記事では、都市ガスとプロパンガスそれぞれの変更手順をステップバイステップで解説します。自分の状況に合った正しい手順を把握し、安心して切替を進めましょう。


ガス供給会社の変更は難しくない|全体の流れを先に把握しよう

2017年のガス自由化で会社選びは自由になった

2017年4月のガス小売自由化により、都市ガスの供給会社を自由に選べるようになりました。それ以前は住んでいる地域によって供給会社が決まっていましたが、現在は複数の会社から料金プランやサービスを比較して選択可能です。

プロパンガス(LPガス)については、もともと自由化されていましたが、多くの世帯で適正料金が浸透しておらず、地域によっては不適正な価格設定のまま利用しているケースも少なくありません。実際、全国平均のプロパンガス料金相場は基本料金約1,670円・従量単価約510円ですが、適正価格を大きく上回っている世帯もあります。

プロパンガスの会社を変える前に知っておきたい!切替で年間数万円節約できる理由

都市ガスとプロパンガスで手続きが大きく異なる

ガス会社の変更手続きは、都市ガスとプロパンガスで流れがまったく異なります。

項目 プロパンガス(LPガス) 都市ガス
申し込み方法 新会社に申し込み Webで完結
旧会社への解約連絡 不要(委任状で代行) 不要
工事の有無 あり(保安機器交換など) 原則なし
立ち会いの必要性 あり(法律で義務) なし
切替までの期間 約1〜2週間 約1〜2週間

まずは自宅がどちらのガスを使っているかを確認し、それぞれの手順に沿って進めましょう。


プロパンガス会社を変更する手順(3ステップ)

プロパンガス会社の変更は、大きく分けて3つのステップで完了します。一つずつ丁寧に見ていきましょう。

ステップ1:新しいプロパンガス会社を探す・比較する

まずは現在のガス料金を把握し、より条件の良い会社を探します。現在のガス料金明細を手元に用意し、基本料金と従量単価(1m³あたりの料金)を確認しましょう。

会社選びで大切なのは、料金だけでなく供給体制やサービス内容も比較することです。プロパンガスの供給範囲は、配送拠点から20km圏内または車で30分圏内という法律要件が定められており、この範囲内で安心して供給できる会社を選ぶ必要があります。

ひとつずつ会社に問い合わせて比較するのは手間がかかります。エネピの無料比較サービスを利用すれば、全国のプロパンガス会社の中からエリアに対応する会社の料金プランをまとめて比較できます。利用者数は70万人を突破し、東証プライム上場企業が運営しているため安心して利用できます。

ステップ2:委任状に署名・捺印する(旧会社への解約通知を代行)

新しいガス会社が決まったら、申し込み後に「委任状」が送られてきます。この委任状に署名・捺印することで、新しい会社がお客さまに代わって旧会社への解約通知を行います。つまり、自分で旧会社に連絡して解約手続きをする必要はありません。

委任状の仕組みは以下の通りです:

  1. 新しいガス会社から委任状が送付される
  2. 内容を確認し、署名・捺印して返送する
  3. 新会社が旧会社に対して解約通知を発送する
  4. 旧会社との契約が終了し、新会社との契約に切り替わる

この仕組みにより、旧会社と直接やり取りするストレスを回避できます。

ステップ3:切替作業に立ち会う(法律で義務・所要時間10〜30分)

委任状の手続きが完了すると、切替作業の日程が調整されます。この日の作業では、旧会社の保安機器を回収し、新会社の保安機器を設置します。

切替作業時の立ち会いは高圧ガス保安法により義務付けられています。作業時間は通常10〜30分程度で、作業中にガスを使用することはできませんが、それ以外の生活への影響はほぼありません。


都市ガスの供給会社を変更する手順

Web申し込みだけで完了(解約連絡・工事は原則不要)

都市ガスの供給会社変更は、プロパンガスに比べてさらにシンプルです。Web申し込みだけで完了し、旧会社への解約連絡も工事も原則として不要です。

具体的な手順は以下の通りです:

  1. 新しいガス供給会社のWebサイトから申し込みを行う
  2. 申し込み内容が審査される(数日)
  3. 審査通過後、切替日が決定し通知が届く
  4. 切替日に新しい会社からの供給が開始される

申し込み時には、現在のガス料金のお客様番号や住所などの基本情報を入力します。旧会社には新しい会社から連絡が行くため、自分で解約の電話をかける必要はありません。

申し込みから切替完了までの期間

都市ガスの切替は、申し込みから完了まで通常1〜2週間程度です。時期や申し込み状況によって前後する場合がありますが、大きな工事が発生しないため比較的スムーズに進みます。


プロパンガス切替のスケジュール|委任状から完了までの目安

委任状送付から約1週間で切替可能

プロパンガスの切替は、委任状を返送してから約1週間で切替作業が可能になります。全体的なスケジュールの目安は以下の通りです:

ステップ 所要期間の目安
申し込み〜委任状送付 1〜2日
委任状返送〜解約通知発送 1〜2日
解約通知到着〜切替作業 約5日(解約予告期間)
切替作業当日 10〜30分
安全点検〜正式契約締結 切替日〜数日以内

安全点検完了後に正式な契約書を締結

切替作業当日には保安機器の交換とともに安全点検が行われます。この安全点検が完了した後、正式な契約書を締結します。つまり、契約書にサインするのは切替作業当日かその直後であり、事前の委任状は「解約通知の代行」を目的としたものです。


切替に必要なもの・準備しておくこと

プロパンガスの切替手続きをスムーズに進めるために、事前に準備しておくべきものをまとめます。

現在のガス料金明細(基本料金・従量単価の確認用)

会社比較の基準として、現在のガス料金明細を用意しましょう。特に確認したいのは以下の2点です:

  • 基本料金:毎月固定でかかる料金
  • 従量単価:使用量に応じてかかる1m³あたりの単価

これらを把握しておくことで、新しい会社の料金が本当に安くなるかを正確に比較できます。

印鑑(委任状への捺印用)

委任状への捺印が必要なため、使用している印鑑を手元に用意しておきましょう。認印で問題ありません。

立ち会い可能な日程の調整

切替作業当日は立ち会いが法律で義務付けられているため、在宅できる日程をあらかじめ調整しておきましょう。平日白天に限定されることが多いため、仕事の都合をつけやすい日程をいくつか候補として持っておくとスムーズです。


居住形態別の変更可否|一戸建て・賃貸・集合住宅

ガス会社の変更可否は、居住形態によって大きく異なります。

一戸建て:原則自由に変更可能

一戸建ての場合、ガス契約の主体は居住者自身であるため、原則として自由にガス会社を変更できます。プロパンガス・都市ガスどちらの場合でも、自身の判断で手続きを進められます。

賃貸物件:プロパンガスは契約主体がオーナーのため変更不可

賃貸物件でプロパンガスを利用している場合、ガス契約の主体は物件オーナーまたは管理会社となります。入居者個人の意思では変更できません。これはプロパンガスの供給設備(容器や配管)が建物の設備の一部として扱われるためです。

ただし、2025年の法改正により、賃貸物件のプロパンガスにおいて不当な高額料金の維持を拒否する法的根拠が整備されました。入居者からオーナーに対して適正料金への改善を求めやすくなるなど、今後の環境変化が期待されています。詳細は「ガス会社 変更 注意点」の記事でも触れています。

分譲マンション:他世帯の同意が必要な場合がある

分譲マンションでプロパンガスを利用している場合、集合配管方式(一括受配方式)をとっていることが多く、すべての世帯が同じガス会社と契約しているケースがあります。この場合、ガス会社を変更するには他の世帯の同意が必要になることがあります。

一方、各戸に单独でガス容器が設置されている個別配管方式であれば、一戸建てと同様に自由に変更可能です。


切替時にあるあるのトラブルと対策

旧会社から引き止めの電話がかかってくる場合の対応

委任状に基づいて解約通知が届くと、旧会社から「料金を見直しますので今のままではいかがですか」と引き止めの電話がかかってくることがあります。この場合、「切り替えを進めてください」と明確に伝えれば問題ありません。法的には、お客さまが委任状に署名・捺印した時点で解約手続きは有効に進んでいます。

最低契約期間内や無償貸与契約の場合の解約金に注意

一部のガス会社では、契約時に「○年間は解約できません」という最低契約期間が設けられている場合や、ガス機器を無償で貸与する代わりに長期契約を条件としている場合があります。このようなケースでは、期間内の解約に伴う解約金が発生する可能性があります。詳細な費用については「プロパンガス 切替 費用」の記事で解説しています。

事前に現在の契約内容を確認しておき、解約金の有無を把握しておきましょう。「ガス会社 解約 手続き」の記事も参考になります。

ガス機器はそのまま使える(プロパン同士なら品質は変わらない)

「会社を変えるとガスコンロや給湯器を買い替えなければならないのでは」と心配する声もありますが、プロパンガス同士の切替であれば、既存のガス機器はそのまま使用できます。プロパンガスの品質は会社に関わらず日本工業規格(JIS)で統一されているため、切り替えによる機器への影響はありません。


まとめ:ガス会社変更は比較サービスを活用すればラク

ガス供給会社の変更手順をまとめます:

  • プロパンガスの切替は3ステップ:会社探し→委任状署名→立ち会い(10〜30分)
  • 都市ガスはWeb完結:解約連絡も工事も原則不要
  • プロパンガスの委任状が旧会社への解約通知を代行するため、自分で解約の連絡は不要
  • 切替時の立ち会いは法律で義務だが、所要時間はわずか10〜30分
  • 賃貸物件のプロパンガスは入居者個人の意思では変更不可(ただし2025年法改正で改善の兆し)
  • 委任状送付から約1週間で切替可能

ガス会社の変更手続きは、流れを知ってしまえば決して複雑ではありません。ただ、自分に合った会社を一つずつ探すのは手間がかかります。

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プロパンガス 新規契約 乗り換え」の記事もあわせてご覧ください。